実家は東京都国立市にある小さな食肉販売店。隣接する鮨屋は決して大きいとは言えないが暖かく家庭的で換気扇の羽が私を誘うかのように、唾液腺を刺激する甘酸っぱい酢飯の香りと甘い卵焼きの香りを仰ぎだしていた。その香りの誘惑に負け、毎日のように親の目を盗み家を抜け出し鮨屋の元へ。人情溢れる大将は当時幼かった私にさえ丁寧に鮨屋のいろは教えてくれ、「自分自身の店を持つ」を大口を叩きながらも変わらない信念を追うように高校卒業後は、神田の鮨屋、銀座の鮨屋、西麻布の鮨屋で修業し、16年目の2019年に『宇田津 鮨』をオープン致る。

東京にはない空間を作る事を目標に「アートｘ鮨」というコンセプトを軸に店づくりを行い、コンクリート壁とアートから生み出されるモダンな空間に樹齢150年の吉野檜のカウンターを中心に置き、伝統が進化する鮨屋が完成。
 

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五感で楽しむ伝統と進化を合わせたお食事を是非お楽しみ下さい。